2002年のアルバムです。ギターがCraig Goldy からDoug Aldrich に代わっています。ドラマティックな前作から普通の初期の頃のようなハードロックに戻ってしまっています。ギタリストが代わるだけで、こんなにも平凡になってしまうのか、と言うくらい曲を創る上でギタリストの役割は大事なようです。初期の頃が好きな人には嬉しい事だと思いますが、やっとはみ出し始めていたのにもったいない感じです。
1. Killing The Dragon
2. Along Comes A Spider
3. Scream
4. Better In The Dark
5. Rock & Roll
6. Push
7. Guilty
8. Throw Away The Children
9. Before The Fall
10. Cold Feet
平凡などこにでもあるようなハードロック。ロニーの歌唱力も、声の質も衰えていますので、他のバンドと大差なくなってしまっています。Doug Aldrichのギタープレイも普通のハードロックタイプのギタリストだし、予測がつくオーソドックスな展開。こうしてみるとDioと言うバンドにおいては前作が最高傑作だったのではないかと思います。この後は終焉に向かっていきますので、これも仕方ない事なのかもしれません。
21世紀になっても70年代ハードロックと変わらない事をやっているのは聴く人の判断に任せるとして、ロニーにとってはこのスタイルが一番落ち着くのかもしれません。歌が衰えているのであれば冒険も出来ないでしょうし、賢明な選択なのかもしれません。しかし、全てが予測がついてしまう展開というのは退屈で仕方ありません。退屈を安定と考える最近の風潮なのでしょうか。
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