

81年のアルバムです。オーウェル・ジョージの小説を題材にしたコンセプトアルバムになっています。映画にもなっていますが、デヴィッドボウイがダイヤモンドの犬で題材にした事でロックファンにはお馴染みの小説になっています。リズムボックスを使ったほぼマルチレコーディングであり、テクノの雰囲気と
プログレを合体させたようなスタイルになっています。
1. Prelude '84
2. 1984 Part One
3. 1984 Part Two
4. Anthem 1984
ヴォコーダーを使うなど、近未来を描いているようです。小説画が書かれた時は1984年というのは近未来でありましたが、既に遠い過去になっています。しかし、この時点でも数年先の話であり、少し近未来的な雰囲気を出したかったようです。リズムボックスを使っているのでジャストなタイミング、つまり当時流行り始めていた打ち込みにも近い雰囲気を持っていますが、やっている事は思いっきり
プログレです。
多少ポップな曲になっていますが、全部で3曲しかない大作であります。ギターよりもシンセの出番が多くなっているのも狙いでしょう。題材もサウンドも時代の音に近いですが、あくまでも
プログレそのものな作品であり、売り上げには結びつきませんでした。しかし、売れなくても内容は見事なもので、ジャーマン
プログレみたいですが、ポップセンスはイギリスらしいものです。
Prelude '84