ビリーポールはフィラデルフィアで生まれ育っていますので、生粋のフィリーソウルシンガーだと言えます。後にフィリーソウルの立役者になっていくHarold Melvin & the Blue Notesにも在籍していた事があり、これは68年の初めてのソロアルバムで、ピアノトリオをバックにジャズボーカルを披露しています。既にこの時点でキャリアを積んでいましたので、自分自身でプロデュースも手がけています。
1. Billy Boy 2. Missing You 3. Bluesette 4. Clear Day 5. Just in Time 6. That's Life 7. Don't Think Twice 8. Feelin' Good 9. Somewhere
当時はヒットしていませんでしたが、彼が類い稀なるシンガーである事を知らしめる内容になっています。スタイルこそジャズですが、彼の歌声は既にソウルシンガーそのものであり、ジャズの垣根を飛び越しているように感じます。ディランのDon't Think Twice, It's All Rightをカバーしていたり、かなりポップ感覚を持った内容なので、敷居も低いと思います。とても親しみ易い作品です。