88年のアルバムです。Ichibanレーベルに移籍していますが、これが彼のラストアルバムになります。この後は引退しているようです。前作では80年代サウンドを取り入れていましたが、それを踏まえてのライトフュージョンスタイルへ回帰しています。昔に戻ったのではなく、80年代ならではのフュージョンスタイルになっています。ドナルドフェイゲンのようなポップに洗練されたアレンジになっています。
1. Dirty Laundry
2. I'd Rather Be Alone
3. I Just Love You So Much
4. Wide Open
5. This May Be The Love
6. We Could Have Been
7. Love Ain't Easy
8. Here To Eternity
ソウル ミュージックの進化形としてブラコンも経ての自分なりのスタイルに辿り着いていると思います。ここまでくればもっと展開のある作品を期待したくなりますが、これ以降は完全に引退してしまいます。希代のボーカリストだっただけに実にもったいない事ですが、売れなくなってくると仕方ない決断だったと思います。既にこの時点で大ベテランになっていますが、歌だけで稼いできた人がその後どうなったのか詳細は不明です。まだ健在のようです。
80年代特有の無駄なアレンジは排されてシンプルで、ストレートに歌を聴かせる事に専念した内容になっていて、とても聴き易いです。これもブラコンスタイルだと思いますが、当時でも充分魅了させるだけの内容になっています。最後の最後まで駄作がありません。彼の作品はどれもお薦めです。
ソウル ミュージックのカテゴリーに収まっていますが、カテゴリーを超えた魅力溢れる歌声は何ものにも変えられません。
Dirty Laundry
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