

2008年のアルバムです。スタジオライブ形式でレコーディングされた9曲と言う事でアルバムタイトルがついています。所謂一発録りでありますが、一番の話題はEric Claptonの参加でしょう。ブラインドフェイスではうまく化学反応出来なかった二人でしたが、お互いに刺激し合いながら友人関係は続いていました。クラプトンもおオリジナル作品では冴えなくなっていますから、他のミュージシャンの作品に参加していい刺激をもらって帰るべきです。
1. I'm Not Drowning
2. Fly
3. Raging Sea
4. Dirty City
5. We're All Looking
6. Hungry Man
7. Secrets
8. At Times We Do Forget
9. Other Shore
アコースティックブルースのような雰囲気もありますが、前作から続くブラジルテイストも継続しています。クラプトンはアコースティックギターを演奏していますので、ありきたりのワンパターンギターソロのつまらない感じは受けないです。手癖まかせでギターを弾く人ですから、放っておくとどれも同じギターソロになってしまうのです。ですから人の作品に参加したくらいのプレイでちょうどいいのです。Steve Winwood もギターを弾いていますが、そっちの方が気が利いていたりします。
ライブ録音と言う事で、バンドグルーヴの格好良さが要です。ブルースバンドというより、ジャズ、フュージョンバンドのような卓越した演奏になっています。21世紀でも通用するようなブルースを目指しているのでしょうが、それならクラプトンの起用はそぐわないと思います。ベテランならではの燻し銀を研ぎすますと言う趣旨なら見事にこなしていると思います。
I'm Not Drowning