88年のアルバムです。やはり日本だけですけど爆発的なヒットとなりました。今回はA.O.R.バラードに特化した作品になっています。これまで作品によって微妙に方向性を変えていましたが、今回は素直にA.O.R.らしい作風に仕上げています。これは日本のファンが求めているものであって、これまでの彼のスタイルを集大成して確立させた名作になっています。
1. Heart Of Mine
2. Real Thing
3. Next Time (I Fall)
4. All Or Nothing At All
5. Saying It's Over
6. In The Name Of Love
7. Even Now
8. First Time
9. Stay With Me
10. China
A.O.R.というジャンルも曖昧ではありますが、その代表作とも呼べる内容になっています。ライトフュージョンとニュー
ソウル がいい感じで融合していてポップである事、そして都会的でロマンティックな
音楽 、おしゃれだし、洗練された大人の
音楽 であります。そういう意味で非の打ち所の無い内容になっています。デヴィッドフォスター的なコード進行と旋律、どこをとっても完璧です。
これまでは様々な要素を取り込んで、ある意味素直ではありませんでしたが、かなりシンプルに素直にA.O.R.としてのスタイルを全うしています。故に日本では大ヒットとなりました。アメリカでは後に再評価されますが、プロモーションの関係であまり売れていません。シカゴが売れて、これが売れないと言う事がおかしい事であり、プロモーションが大事かがよく分かります。それでも作品としては完璧であり、これこそがA.O.R.サウンドだと言えるくらい見事な名盤です。
Heart Of Mine
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