2015年のアルバムです。現在までの最新作になります。声が出なくなっていましたが、それなりのキーで作曲するようになっているので、歌に無理が無い感じになっています。キーが変われば曲のイメージも変わります。曲調も明るめの曲が多くなり、これまでのワンパターンな感じがしなくなっています。再々結成してある程度落ち着いてきたのか、曲作りを楽しむ余裕が出てきたようにも感じます。
1. Iceman
2. Fantasy Creatures
3. Avenue
4. Oh, You're Such A Star
5. Rain Check
6. When I Get To Hollywood
7. The Z Train
8. The Scream
9. In A Little Village
10. Spaces Everywhere
バリエーションが豊かだったのが本来のこのバンドの魅力でした。偏ったスタイルにまとまってしまうとつまらなくなります。それが解消されて往年のMonochrome Setを取り戻した感じがします。基本はフォークロックであり、ボブディランというか、それをコピーしていたルーリードからのインスパイアがあるようです。ただ、このバンドはデビューしてからずっと都会的な雰囲気を全くもっていません。そこは一貫しています。
例えばロンドンにしても少し外れたローカルなバンドのイメージです。主流になる事も無く活動してきましたが、ネオアコやブリットポップのヒントとなるような作品を創ってきた先駆者でもあります。日本にいると分からないようなイギリスの事情もこのバンドを聴いていれば何となく理解出来るような、そんなバンドでした。今ではそれもありませんが、キンクスから連なるイギリスの伝統的なウィットに富んだバンドであります。
Iceman
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