

スコットランド出身のコクトーツィンズの82年のファーストアルバムです。4ADと言うインディーズレーバルからリリースされています。メンバーはギターのRobin Guthrie 、ベースのWill Heggieと女性ボーカルのElizabeth Fraserの三人組です。ドラムがいませんからドラムマシーンをバックにノイジーなギターと退廃的なボーカルのダークなサウンドになっています。
1. Blood Bitch
2. Wax And Wane
3. But I'm Not
4. Blind Dumb Deaf
5. Shallow Then Halo
6. The Hollow Men
7. Garlands
8. Grail Overfloweth
ポストパンクとしてイーノなどの影響を受けたバウハウスなどと共通する部分があります。テクノの流れを汲みながらもダークでゴシックなイメージを持っています。これは後の90年代のダウナー系へと繋がる感性であります。しかし、これも刺激的な80年代初期の特徴的なサウンドでもあります。こうしたバンドがうようよと出てきたのが80年代の初期であり、新しい時代が動いている実感がありました。
ドラムマシーンも単純なものではなく、プログラミング出来るやつのようです。バンド形態にこだわらなくてもやっていけるという手本のようなバンドです。大事なのはセンスであり、テクニックが無いなりの表現力も無限大なのだと思い知らされます。後のブリストル系のサウンドの原型のようでもあり、これにドラムンベースのアレンジが加わればそのまま90年代サウンドになります。
Blood Bitch