

96年のアルバムです。これがラストアルバムになっています。本当は解散前に最後のレコーディングをしていましたが、解散が決定して未完成のアルバムはそのまま没となっています。今後それを完成させてリリースするつもりは無いと言っているので、これが最後のアルバムになっています。曲調はポップですが、サウンドがダークなサウンドに戻っています。ダウナー系が流行っていましたので、ダークな方が売れる時代になっています。
1. Violaine
2. Serpentskirt
3. Tishbite
4. Half Gifts
5. Calfskin Smack
6. Rilkean Heart
7. Ups
8. Eperdu
9. Treasure Hiding
10. Seekers Who Are Lovers
最後まで自分達のスタイルにこだわっています。完全なバンド体制では無かったからこそ、それを補うように創り出された個性的なサウンドは最後まで貫かれました。鍵盤楽器が使われないのにシンセに負けないサウンドを生み出していました。考え方一つなんですね。パンクが登場してきてそれまでの既成概念が覆されたのですから、当たり前の事にこだわる必要は無いのです。それを実証してきたのがこのバンドです。
バンドを募集して一番集まりにくいのがドラマーです。特に腕のいいドラマーに巡り会えるのは幸運としか言いようがありません。しかし、腕のいいドラマーに会えなかったとしても、彼らの時代にはドラムマシーンが手に入ったのです。それを機械的に使うのではなく、アンサンブルの一つとして代用して、シンセが無くてもエフェクトを多用する事でギターだけでも様々な音色が生み出せます。そして一番の重要な要素としてElizabeth Fraserという無二のボーカリストがいた事がこのバンドの最大の幸運だったのであります。
Violaine