オーストラリアのバンドMidnight Oilの78年のデビューアルバムです。80年代にはオルタナバンドと言う認識になりますが、この頃はまだアメリカンハードロックバンドみたいなサウンドになっています。当時のアメリカンハードロックの特長的だったテンションコードも織り込んでのフュージョンっぽいアレンジのハードロックです。まだまだ世界的には無名の頃の作品です。
1. Powderworks
2. Head Over Heels
3. Dust
4. Used and Abused
5. Surfing with a Spoon
6. Run by Night
7. Nothing Lost, Nothing Gained
メンバーはボーカルのPeter Garrettを中心にドラムのRob Hirst、ベースのAndrew James 、ギターのJim Moginie とMartin Rotseyの5人組です。ツィンリードギターみたいな70年代後半のハードロックバンドらしいスタイルですが、Peter Garrettの歌い方はまるでグラムロックみたいな演劇的な雰囲気から、少しパンクっぽい感じもします。まだオーストラリアのロックで成功しているバンドは少なかったので、とても個性的だとも言えます。
恐らくメンバーそれぞれの趣向はバラバラで、それがそれぞれが自己主張しているようで、その個性が集まって個性的なスタイルになっているようで、バンドとしてはまだまとまっていないようでもありますが、それだけに売れてからよりも面白い感じになっています。何をやりたいのか、まるで伝わってこないグラムロックの残党的なバンドだとも言えます。こんなへんてこりんなバンドはもっと沢山出来てもらった方がロックは元気になると思います。
Powderworks
Head Over Heels
Dust
Used and Abused
Surfing with a Spoon
Run by Night
Nothing Lost, Nothing Gained
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