87年のアルバムです。ここでやっと世界でブレイクしました。オーストラリア出身のバンドが次々に成功していく中、彼らも注目のバンドとして紹介され、MTVでPVが頻繁に流れるようになり、彼らの最大のヒット作となりました。80年代サウンドでありますが、ここで既にオルタナバンドというスタイルが確立されています。80年代にはまだ主流ではなかったオルタナもR.E.M.のようなバンドから認識されるようになり、彼らもそのイメージで知られていきます。
1. Beds Are Burning
2. Put Down That Weapon
3. Dreamworld
4. Arctic World
5. Warakurna
6. The Dead Heart
7. Whoah
8. Bullroarer
9. Sell My Soul
10. Sometimes
スタイルは変化していますがPeter Garrettの個性的な歌い方はより磨きがかかっています。曲はよりシンプルになり、弾き語りだけでも通用するような曲になっています。それでも80年代らしく装飾の音源が沢山まとわりついています。歌もメッセージ性が強くなって、それがシンプルな曲とうまく調和して硬派なバンドとして認識されます。Peter Garrettのスキンヘッドも印象が強く、Midnight Oilと言うバンド名が世界中に知られていきます。
きらびやかな時代だった80年代において、社会的なメッセージを投げかけるという、パンクの遺産があった方が印象が良かったと思います。バブルの時代といっても貧困の差はありましたし、儲けている人とは反対に失業者も増えていました。ホームレスが多くなったのもこの時期です。そしてバブルがはじけてオルタナが主流になっていきます。それは80年代にこうしたバンド達が成功した事に端を発します。しかし、彼らは90年代には主役にはなれていません。感覚はあくまでも80年代の感覚なので、90年代のそれとは微妙に違いがあるのです。
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