90年のアルバムです。前作での勢いのままにこのアルバムもヒットしました。オルタナ系のスタイルも板についてきて80年代的なアレンジも無くなって、早くも90年代っぽいサウンドになっています。何と言ってもしっかりと考え込まれたアレンジの展開が見事です。バンドとしての成長を反映させた見事な内容になっています。売れるのが遅かった分、ちゃっかりと次の時代への足がかりが出来ています。
1. Blue Sky Mine
2. Stars Of Warburton
3. Bedlam Bridge
4. Forgotten Years
5. Mountains Of Burma
6. King Of The Mountain
7. River Runs Red
8. Shakers And Movers
9. One Country
10. Antarctica
装飾の多かった80年代からソリッドでネイキッドなロックへと移行していこうとしていました。そうした流れにシンクロした、というより、80年代的なスタイルには向いていなかったバンドだったと思います。かといってハードロックに戻るのではなく、世界に飛び出していった事により、でこぼこだった石が見事に磨きがかかった結果だと思います。R.E.M.のような手本になるバンドもいましたし、何を目指すべきかが明確になっています。
曲はシンプルになっていますが、その流れとなるアレンジが見事です。だらける事無く勢いのあるビート、強弱のイントネーション、聴いていて全く飽きませんし、音数は多いのですが、ばらけた配列になっているのでシンプルな曲がカラフルに感じられます。これもセンスの問題だと思いますが、ここまで全曲練り込まれた作品も多くはありません。見事な名盤であります。オルタナが主流になってからいい作品は出ていませんので、これがオルタナの最高傑作として問題無いと思います。
Blue Sky Mine
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