83年のアルバムです。Bob Clearmountainの手を離れた事によって、
サイケデリック な部分が強調されるようになっています。これまでのポップな雰囲気から内省的な雰囲気になっています。それでもまったく80年代サウンドとは別物ですからネオサイケではありません。60年代後半から70年代初期の頃のB級バンドのような作風になっています。
1. Fly
2. One Day
3. Electric
4. It's No Reason
5. Travel By Thought
6. Disappear?
7. Electric Lash
8. Now I Wonder Why
9. Dropping Names
10. It Doesn't Change
手本としているのが初期の頃のデヴィッドボウイだと思われますが、古くさくても、どこかカッコいいのです。ジギーの前のボウイの妖しい感じが良く吸収されているともいます。例えるなら、この後に出てくる日本のイエローモンキーみたいな感じです。イエローモンキーも売れるまでに時間がかかっていましたから、時代が変わっているこの時代ではこの気持ちよさが伝わるには時間がかかる事でしょう。
ボウイだけではなく、シドバレットの影響もあるみたいで、その辺のミックス加減が往年のロックファンにはたまらないと思うのですが、オールドウェイヴは否定されていた時期ですから、当時は本国オーストラリアでも売り上げが落ちています。かなりやりたい放題になっています。これまではBob Clearmountainによってデフォルメされていたのでしょう。
Fly
VIDEO