98年のアルバムです。ギタリストのPeter Koppesが復帰して四人組に戻りました。デジタル、内向的な雰囲気に初期の頃のようなポップさも戻ってきました。ブリットポップもありましたので、自分達のやり方に間違いがない事を確認出来たのだと思います。それでもオーストラリアではガラパゴス的進化をするバンドが多いので、同時代の他のバンドとは違う感覚を持っています。
1. Anaesthesia
2. Ricochet
3. Louisiana
4. The Great Machine
5. No Certainty Attached
6. Tranquility
7. Buffalo
8. This Is It
9. Another Earth
10. Glow-Worm
カントリーロック、サイケポップ、サザンロック、60年代、70年代の美味しい所が満載でありながら、しっかり90年代したサウンドになっています。90年代はヒップホップの影響によりコード感を感じさせないようなアレンジが主流になっていますが、このバンドはそれがありません。コード感にもしっかり意味を持たせるような、ロックが一番勢いがあった時代のやり方を継承しています。ですから他のバンドとは感覚が違うのです。
分数コードなど、サイケな曲もありますが、それも浮遊感がありますがコード感がしっかり強調されています。主流のアレンジを変えるだけで
音楽 は更に躍動していく力を得るのです。その判断が出来ないミュージシャンが今のミュージックシーンをつまらないものにしているのだと最近気づきました。このバンドなどは正にガラパゴス的進化によりそれが出来ているのです。だけど売れないんですね。こういうバンドが再評価される事があれば、ロックは再生出来ると思うのですが。いつになる事やら。
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