2002年のアルバムです。ようやくネオサイケなサウンドになりました。オルタナとも言えますが、ガラパゴス的なスタイルを貫いていたのが、その流れの先に90年代の主流のスタイルにシンクロし始めました。そのまま聴けば時代遅れのスタイルのように聴こえますが、前作でのカバーアルバムによって、彼らの仕掛けが見えてきた人にとっては、普通のオルタナとは違う姿が見えるはずです。
1. Numbers
2. After Everything
3. Awful Ache
4. Song for the Asking
5. Chromium
6. Radiance
7. Reprieve
8. Night Friends
9. Seen It Coming
10. Invisible
デジタルな質感とアナログな質感のバランスが素晴らしく、リバーブの使い方も古いですが心地良い空間を創っています。サイケデリックをリメイクするにしてもその表現方法は様々です。その特徴的な部分を強調するバンドが多い中、彼らの場合は空気感をも再現して尚、昔のままではない躍動感を持たせています。その表現方法がガラパゴスなのですが、一番心地良い表現になっていると思います。
インディーズからのリリースになっているので、この素晴らしいアルバムはヒットしていませんが、メジャーから力を入れて宣伝すれば、間違いなく名作として名を残すだけの内容になっています。バンドの持っている感覚は益々磨きがかかって純粋なクレイジーダイアモンドになり始めています。理屈抜きに楽しめる歴史的名盤です。こんな優れた作品を埋もれさせておくのは人類の恥です。
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