97年のアルバムです。ブレイクビーツ的なリズムにメロディアスでポップなロックと言う事で、ジーザスジョーンズに似た印象を受けます。サンプリングループも時折混ぜています。基本はバンド演奏主体ですが、どこかデジタルな雰囲気がするのは、絵に描いた餅のように、きっちりとしたジャストなリズムのせいだと思います。若手のバンドが、こんなにきっちりとした演奏をするのは気持ちの悪い事なのです。
1. Precious Declaration
2. Listen
3. Maybe
4. Full Circle
5. Blame
6. Disciplined Breakdown
7. Forgiveness
8. Link
9. Giving
10. In Between
11. Crowded Head
12. Everything
短いリフを繋ぎ合わせたような曲調にメロディアスな旋律も交えるようになりました。Precious Declaration、Listen、Blameの3曲のシングルヒットを出しています。しかし、売れているのはアメリカだけで、日本でも話題にはなっていましたが、売り上げはそれほどでもありません。メロディアスな曲調は日本で受けそうな感じがするのですが、代わりに彼らを真似たようなJ-POPSが流行っていました。一度日本語のフィルターをかけないといけなかったみたいです。
ホーンが入っていますが、限られたバンドサウンドで構成されたアレンジはよく練り込まれています。これをバンドだけで創り上げているのだとすると、かなり気の利いた、完全主義のバンドだと思います。アコースティックギターを使ったり、ギターリフなどはツェッペリンの影響を感じますが、歌が入るとジーザスジョーンズですね。いかにも90年代のバンドらしいサウンドです。
Precious Declaration
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