

71年のアルバムです。John CipollinaとNicky Hopkins が脱退、代わりにChuck Steaksがキーボードで加わりました。看板だったNicky Hopkinsがいなくなった事で人気は急速に落ち込み、ジャムバンドですらなくなり、普通のサザンロックバンドみたいな内容になっています。時代的にはこれでも問題無かったはずですが、バンドとしての迫力も無くなり、売り上げもいきなり落ち込んでいきます。
1. Hope
2. I Found Love
3. Song For Frisco
4. Play My Guitar
5. Rebel
6. Fire Brothers
7. Out Of My Mind
8. Don't Cry My Lady Love
9. The Truth
日本でQuicksilver Messenger Serviceと言えば、フィルモアの映像で見るくらいで、名前は覚えていましたが、この時期は全く過去のバンドとして忘れ去られていました。時代が変わっても新しい時代でも覇気を出せればいいですが、何とか残されたメンバーでこなしているような作品になっています。レイドバックしたサザンロックだと思えば、それほど悪くはないのですが、この長い名前のバンドとしての魅力は失われています。
サイケの時代だからこそ、その個性を活かす事が出来たのですが、普通に曲を演奏するだけではこのバンドの良さは出せません。アドリブも抜きなれば、後は楽曲の良さで勝負するしかありません。サザンロックは70年代初期に栄えていきますが、より近代的なサウンドなろうとしていましたので、レイドバックした感じも流行りません。結果、新しい時代には適応出来なかった事になります。
Full Album