86年のアルバムです。グレイトフルデッドが活動を活発化した事に刺激されてGary DuncanがGary Duncan's Quicksilverとしてバンド名を再び蘇らせました。しかし、メンバーはドラムのSammy PiazzaとGary Duncanのみで、Gary Duncanがほとんどを打ち込みで作っています。所謂80年代サウンドであり、Quicksilver Messenger Serviceらしさもジャムバンドらしさも微塵もありません。
1. Good Thang
2. 24 Hour Deva Vu
3. Midnight Sun
4. Swamp Girl
5. Wild in the City
6. Pool Hall Chili
7. Crazy Jesse
8. Pistolero
9. Electric Love
10. Peace By Piece
ホーンやパーカッション、女性コーラスを加えていますが、Quicksilver Messenger Serviceの名前を使用する意味が全く分からないくらいに別物です。Gary Duncanって誰?って時代ですから、少しでも話題を作らないといけないと判断したのでしょう。デッドの再評価にあやかろうという事でもあるでしょうし、なりふり構わない感じです。
ドラムとパーカッションが生演奏なので、打ち込みによるアレンジでも気持ちよくギターを弾いています。シンセの使い方もほぼプリセットを使っているようなチープなものです。曲も80年代っぽいもので、Gary DuncanのギターのみがかろうじてQuicksilverを名乗れる資格があるくらいです。80年代ポップスとしてもB級ですね。
Midnight Sun
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