

75年のアルバムで彼らを代表する作品になっています。洗剤の箱を形どったジャケットは一番有名ですね。ドラムがSammy PiazzaからBob Steeler に変わった事によってフュージョンっぽい演奏になっています。時は西海岸でクロスオーヴァーブームが始まっており、少なからずも彼らにもその影響が表れています。多様化していく70年代後半のスタイルを吸収しながらもブルースを貫いています。
1. Sleep Song
2. Funky 7
3. Walkin Blues
4. Invitation
5. Hit Single 1
6. Serpent Of Dreams
7. I Don't Wanna Go
8. Great Divide Revisited
フュージョンの影響によりテンションコードを使ったり、ファンキーなリズムを使ったりしています。ブルースは8ビートですが、フュージョンは16ビートです。ですから正確にはブルースでは無くなっているのですが、新しいブルースの形を模索しているバンドですから、これもブルースの発展系なのです。ジャンル分けするなら既成の様式を判断材料にする訳ですが、活きている
音楽は既成の様式に留まるはずもありません。これもれっきとしたブルースなのです。
フュージョンっぽくなった事で洗練され、ポップになっています。シンセっぽい音もありますが、もしやギターシンセかと思わせますが、ファズをかけてトーンを変えたりオクターバーを使えば出る音なのでギターによる演奏でしょう。当時はロック界からはジェベックがいち早くフュージョン宣言しました。やはりオクターバーを使って奇妙な音を出していました。そういう連鎖があるのでしょう。こうした多様性を身につけてバンドとしても全盛期を迎えます。歴史的な名盤です。
Sleep Song