

アメリカのフュージョンバンド、スパイロジャイラの78年のデビューアルバムです。当時はクロスオーバーブーム真っ直中で、そんな中でも洗練されたソフトフュージョン的なサウンドは好評となりました。ライトフュージョンと呼ぶにはアドリブなどもやったりしたりしていますので、聴き易い
音楽でありながらも、その実力を存分に見せつけたファーストアルバムになっています。
1. Shaker Song
2. Opus D'Opus
3. Mallet Ballet
4. Pygmy Funk
5. Cascade
6. Leticia
7. Mead
8. Paula/Paw Prints
9. Galadriel
メンバーはサックスのJay Beckensteinを中心にキーボードのJeremy Wall、ベースのJim Kurzdorfer:、ドラムのTom Walsh、パーカッションのUmbopha Emile Latimerの5人でスタートしています。ジャズ界もフュージョンブームであり、アコースティックジャズ離れが激しく、ほとんどのジャズミュージシャンもエレクトリック楽器を演奏するのが当たり前になっていました。そのブームを象徴するかのごときバンドの出現でありました。
リード楽器はサックスなので、ジャズ色が強いのですが、美しいサックスの音色を活かした曲作りは当時のトップだったウェザーリポートの影響も感じさせます。ウェザーよりもソフトであり、テーマがはっきりしているので聴き易いのですが、それだけに終わっていない遊び心もあります。本格的なフュージョンバンドなのですが、イメージ的にライトフュージョンの印象があるので、硬派なフュージョンファンからは敬遠されがちですが、硬派なフュージョンファンも魅了出来るだけの実力を秘めています。
Shaker Song