99年のアルバムです。 GRP Recordsから移籍してWindham Hill Jazzレーベルに残した唯一の作品。スムーズジャズをより追求した内容になっています。テーマは夜、都会の大人の夜に相応しい音楽になっています。バブルを謳歌した時代を彷彿とさせるゴージャスで洗練された夜。80年代と違うのは90年代らしいブレイクビーツのようなリズム。完全にこのスタイルをものにしています。
1. Silk And Satin 2. Breezeway 3. Havana Moonlight 4. Springtime Laughter 5. If You Will 6. Got The Magic 7. Teardrops 8. Pure Mood 9. Sierra 10. Love Comes 11. R.S.V.P.
正にSilk and Satinのような音楽。柔らかく心地のいい女のような音楽、それでいて飽きさせないような巧妙な展開、曲自体も素晴らしいのですが、やはり一番の重要な点はタッチセンス、力加減だと思います。絶妙なところに的確な優しいタッチ、まるで丁寧な愛撫のような演奏が、優しいだけでなく、強弱をつけたイントネーション、熟練の旨味、それがやっと結実したような素晴らしい名盤であります。