1. Christopher Tracy's Parade 2. New Position 3. I Wonder U 4. Under the Cherry Moon 5. Girls & Boys 6. Life Can Be So Nice 7. Venus de Milo 8. Mountains 9. Do U Lie? 10. Kiss 11. Anotherloverholenyohead 12. Sometimes It Snows in April
まるで後期YMOのようなサウンドで度肝を抜くChristopher Tracy's Paradeで始まります。リヴァースリヴァーブがかけられたドラムがアシッドです。ガムランファンクのようなNew Position。いつものプリンスらしいI Wonder U。Under the Cherry Moonの屈折したようなジャズ風バラード。Girls & Boysもプリンスらしいファンクです。極めつけがLife Can Be So Niceでしょう。アシッドテクノファンクとでも言えるアヴァンギャルドな曲です。天才を超越して神になったのではないかと思えるほどぶっ飛んでいます。そして美しいインストのVenus de Milo。
一番ポップでシングルカットされたMountainsも名曲です。これほどシンプルなのに存在感のある曲を創らせたら彼にかなうものはいないのではないでしょうか。大好きな曲です。Do U Lie?はラグタイムジャズのような曲で、こういった曲で連想するのがオノヨーコです。二人共天才だと私は思っています。先攻シングルだったKissを初めてFENで聴いた時はプリンスの昔の曲だと思っていました。どのアルバムに入っていたかな、と思ったのですが新曲でした。ノンリヴァーブノンベースのシンプルでエロティックなファンク。こんな曲プリンスにしか創れません。トムジョーンズにもカバーされています。続くAnotherloverholenyoheadもシングルカットされました。ベースにファズがかかっているのでベースレスに聴こえますが、ベースにトレブリーなファズをかけると、このような低音が殺された音になります。Sometimes It Snows in Aprilはシャンソンバラードのような美しい曲です。ロマンティックで儚い切なさがあります。名曲です。