

Level 42の81年のデビューアルバムです。当時のイギリスではシャカタクと人気を二分するフュージョンバンドでした。この頃はファンク色が強く、歌ものですからフュージョンバンドというイメージはありませんでした。ポストパンクということでファンク色のある曲が徐々に人気になっていた頃の立役者ですから、フュージョンバンドと言うイメージは持ちにくいのですが、本人達はフュージョンバンドという認識だったのでしょう。
1. Turn It On
2. 43
3. Why Are You Leaving?
4. Almost There
5. Heathrow
6. Love Games
7. Dune Tune
8. Starchild
メンバーはベースとボーカルのMark Kingを中心にキーボードのMike Lindup、ギターのBoon Gould、ドラムのPhil Gouldの四人組です。Mark Kingのチョッパーベースを弾きながら歌う姿が印象的でした。イギリスの若者ですから、どうしてもフュージョンバンドというよりポストパンクバンドでファンクやってます、みたいな感じでした。もう少し後になっていればネオアコバンドと言うイメージがし易かったと思いますが、少し時が早過ぎています。
シンセソロなどが入るとフュージョンっぽくなりますので、歌が入るフュージョンとして珍しいバンドでした。シャカタクのデビュー当時は女性コーラスをつけているだけでしたから、フュージョンアレンジで歌うと言う手法は珍しかったと思います。私も80年代はフュージョンの歌ものを創ろうと苦労していましたが、私はどうしてもハードロック寄りのサウンドを目指していたので、このバンドはあまり参考にはしていませんでした。どうしてもファンクバンドにしか聴こえないのです。
Full Album