87年のアルバムで、彼らの最大のヒット作品です。前作と同じプロダクションで楽曲重視にした内容がヒット要因であり、MTVを最大限に活用したプロモーションも成功の要因です。フュージョンバンドだった事は忘れ去られたようにエレクトロポップバンドに変身していいます。Mark Kingも髪伸ばしているし、チョッパーベースも控えめです。
1. Lessons In Love
2. Children Say
3. Running In The Family
4. It's Over
5. To Be With You Again
6. Two Solitudes
7. Fashion Fever
8. The Sleepwalkers
9. Freedom Someday
当時のエレクトロポップは曲の作り方はソウル系であり、そうしたポップ性がシングルヒット向けの曲を沢山生み出しています。このアルバムからは5曲ものシングルヒットが出ています。その影響は大きく、アルバムもこれまで以上に売れています。これにより彼らがフュージョンバンドだった事は忘れ去られていきます。このアルバムの印象が強いからです。歌も優しい感じの曲が多くなりました。
エッジの効いた演奏からマイルドな曲の雰囲気を大事にしたものに変化し、軟弱になったようにも感じますが、曲が良いと悪い印象はありません。シンセの割合が多くなっていますが、アレンジを変えればライトフュージョンのような曲ばかりで、ライトフュージョンとして演奏する事も可能なのに、80年代らしいサウンドに、イギリスらしいスタイルに徹しているのが戦略的にも功を奏しています。80年代ポップスとしては問題無く名盤です。
Full Album
VIDEO