ニュージーランドのひねくれポップ集団Split Enz解散後、ポップ部門を担当していたメンバーはクラウデッドハウスを結成、アバンギャルドな部分を担当していたメンバーで結成されたのがこのSchnell Fensterで、88年のデビューアルバムになります。Split Enzも後期はニューウェイヴでポップな曲を作っていたので、このバンドも結構ポップです。どちらかと言うとネオサイケでグラマラスな感じが漂っています。
1. Whisper
2. Love Hate Relationship
3. Sleeping Mountain
4. That's Impossible
5. This Illusion
6. Lamplight
7. The Sound Of Trees
8. White Flag
9. Long Way Away
10. Skin The Cat
11. Run A Mile
12. Never Stop
メンバーはギターとキーボードのPhil JuddとMichael den Elzen、ベースのNigel Griggs、ドラムのNoel Crombieの四人組です。キュアーのようなけだるいネオサイケグラムみたいな雰囲気がありますが、ポップな愛嬌も持ち合わせています。つまり、売れる要素は沢山持っている良いバンドであります。当時は結構話題になりましたが、成功したのはクラウデッドハウスだけになります。当時はオーストラリア勢も注目を浴びていましたので、売れてもおかしくなかったのですが、一部のファンにのみ受けていたみたいです。
80年代ポップスに飽き飽きしていた私にとっては90年代を迎えるにあたって、この辺りの流れには注目していました。オルタナの前身のような存在だったのです。そろそろロックらしいものの復権を望んでいましたので、彼らには期待していたのですが、キュアーにしても主流にまではなれていません。それでもイギリス勢のような淫美な感じがかっこ良かったと思います。今聴いても問題無くカッコいいです。結構名盤。
Whisper