89年のアルバムです。プロデュースはMitchell Froom。アナログな響きを大事にしたchad Blakeのミキシングというコンビネーションは当時の新しい感性でした。Jerry Marotta、Tony Levin、David Rhodesといったピーターガブリエル系のミュージシャンの参加など、かなり力が入っています。先にCrowded Houseで成功している弟のNeil Finnも参加しています。
1. Young Mountain
2. Not Even Close
3. Howm I Gonna Sleep
4. Parihaka
5. Tears Inside
6. Birds Swim Fish Fly
7. Suicide On Downing St
8. Show A Little Mercy
9. Crescendo
10. Been There Done That
シンプルに自分の名前をアルバムタイトルに持ってきている所に、新たなスタートを切った心意気を感じます。前作の失敗を感じているのか、アレンジよりも曲を優先したソングライティングになっています。その素材を存分に料理してくれるメンツが揃っているだけに彼のソングライターとしての実力を発揮出来ています。まだ80年代サウンドが残っていますが、きたるべきオルタナの雰囲気も持っています。
Crowded Houseの成功でSplit Enz組のソロ作品にも注目が集まるようになり、Tim Finnの名前も世界的に知られるようになっていきます。ただし、彼の持ち味であるポップさは抑えめなので、内容的には地味に感じるかもしれません。そこは80年代ポップスからの脱却を計っていると思えば許せますが、いかんせん、まだ80年代の音をひきずっているので、分かりにくいと思います。もう少し極端なくらいのサウンドメイクが成されていても良かったと思います。
Young Mountain
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