99年のソロアルバムです。プロデューサーはアメリカのカントリー系のJay Joyceです。意図としてはケルトっぽいカントリー、フォークロック調の曲をオルタナ、グランジ的な雰囲気で表現しようとしています。フィンブラザースでの経験もあったと思いますが、ラフな音作りの中にポップな歌が心地良く絡んで、フィンブラザースよりも具体的な表現になっています。
1. Underwater Mountain
2. Shiver
3. Good Together
4. Roadtrip
5. Currents
6. Need To Be Right
7. Twinkle
8. Big Wave Rider
9. Death Of A Popular Song
10. Some Dumb Reason
11. Rest
フィンブラザースよりも面白くなっていますが、レーベル移籍に伴いプロモーションが中途半端だったのか、売り上げは思わしくありませんでした。ハードコアなテクノアレンジもあったり、かなり斬新な内容でありながら曲は素晴らしくポップという素晴らしい内容なので、とてももったいない結果になっています。やっと90年代らしいサウンドになりましたが、90年代も終わろうとしていました。
90年代の特長として、デジタル環境でいかにアナログと向き合うか、と言うのがあります。デジタルの技術も進んで再現出来るサンプリングビットも向上してアナログの質感を浮きだたせる事が可能になったからです。80年代の反省からアナログの音の太さへの渇望もありました。サンプリングもアナログの空気感を表現するのに役立ちました。そうした90年代らしいサウンドになりながらも自分らしいポップソングに仕上げている名盤だと思います。
Underwater Mountain
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