

96年のアルバムです。プロデュースはYouth。前作でもエスニックな要素はありましたが、今回はそのエスニックな感じをより際立たせる為にアコースティックギターを効果的に使っているのが特長です。ひたすら重厚だった前作に比べると破壊力は無くなった感じですが、内容的には同じだと思います。多少メロディアスになっている部分もありますが、それも進化の過程だと思います。
1. Savage Freedom
2. Democracy
3. Prozac People
4. Lanterns
5. Aeon
6. Pilgrimage
7. Intellect
8. Medicine Wheel
9. Absent Friends
10. Another Bloody Election
グランジブームは落ち着いてきてブリットポップがイギリスでは主流になり出しました。そんな中での進化だと思いますが、これがファンには理解されなかったのか、又売り上げが思いっきり下がります。ノイジーなギターはちゃんと鳴っていますが配分の仕方が変わった事が良くなかったのか分かりませんが、その分インダストリアルなノイズも目立つようになり、マンネリにならずに済んでいますが、その分凝り過ぎになったのか、シンプル化を好む風潮に馴染めなかったのでしょう。
キリングジョークらしさは出ていますし、昔からのファンにとっては申し分無いと思いますが、新しい世代のファンは簡略化された
音楽を好む傾向があるのでついていけなかったようです。バンドとしても
音楽的にも成長していますから、作品としては良い出来だと思います。時代性は無視していいと思います。自分達の
音楽を追求する。それこそがキリングジョークらしさだと思いますので、これで良いと思います。
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