1. My Name Is Prince 2. Sexy M.F. 3. Love 2 the 9's 4. Morning Papers 5. Max 6. Blue Light 7. I Wanna Melt With U 8. Sweet Baby 9. Continental 10. Damn U 11. Arrogance 12. Flow 13. 7 14. And God Created Woman 15. 3 Chains O' Gold 16. Sacrifice of Victor
My Name Is Princeにおいてあくまでも自分をプリンスと歌いながらも、この名前への決別を宣言しております。このアルバムで一番気に入っているのがSexy M.F.です。もろジェイムスブラウン流のファンクをやるというのはプリンスでは珍しく、ここまであからさまなファンクの提示は逆に爽快ですらあります。このアルバムからはヒット曲が無いので認知度は低いアルバムです。名前がマークになったという事だけが報道されており、音楽性は一般には伝わっていません。
攻撃的ですらあるファンクの嵐が1時間以上も収められており、Morning Papersのようなポップな曲でのインターバルはありますが、常にプリンスから犯され続けているような気分にすらなります。Blue Lightでは珍しくトロピカルなレゲエ聴かせてくれます。時代の枠組みからは外れてしまいましたが、プリンスサウンドは益々充実していっているのが分かります。ブラックアルバム関連で欲求不満になった方々には大変満足出来る内容だと思います。思いっきりファンクに浸かりながらポップ性は程よく加味されています。3 Chains O' Goldではドラマチックな展開が全盛期を彷彿とさせます。隠れた名盤です。