Dinosaur Jr.の85年のデビューアルバムです。インディーズからのリリースでした。アメリカはマサチューセッツの出身で、ハードコアパンクをやっていましたが、メロディアスな旋律を加えてポストハードコアなスタイルを模索しています。後のメロコアの元祖です。メロディアスといってもアメリカですので、ニールヤングのような旋律です。フォークやカントリーロックをベースにしています。これが後にニールヤングがオルタナのゴッドファーザーと呼ばれる所以です。
1. Forget The Swan
2. Cats In A Bowl
3. The Leper
4. Does It Float
5. Pointless
6. Repulsion
7. Gargoyle
8. Severed Lips
9. Mountain Man
10. Quest
11. Bulbs Of Passion
自主制作のように制作されているので、音はチープですが、インディーズならではの面白さがあります。メンバーはボーカルとギターのJ Mascis 、ベースのLou Barlow、ドラムのMurph の三人組です。アコースティックギターが入っていたり、シンセが入っていたり、新しい事をやってやろうとする意気込みが感じられます。こうした試行錯誤が後のオルタナ、グランジを生み出していく事になります。元々オルタナは80年代のインディーズから始まっています。このバンドのようなバンドがうようよいたのです。
まだ学生バンドのような素人っぽさがありますが、R.E.M.などの80年代のオルタナはカレッジチャートで人気がありました。パンクは元々アメリカのバンド、テレビジョンが今までに無かった新しい概念のロックをやろうとして生まれました。それと同じ意味で生まれたのがオルタナという概念です。ポストパンクとしてダンサブルな曲が売れていた80年代に、本来のパンク精神を持ったバンドが少数派で、しかもインディーズでしか活躍出来なかったのが、いつしかバブルがはじけたアメリカを席巻していく事になります。ニールヤングがパンクをやっているような面白さが満載です。
Forget The Swan
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