

87年のセカンドアルバムです。オルタナバンドの先駆者Sonic YouthのLee Ranaldoに気に入られ、SSTレーベルと契約、インディーズではありますが、これにより注目度がアップしました。プロデュースはWharton Tiers、自主制作のようだったファーストに比べて音が格段に良くなりました。ワウワウなどノイジーなエフェクターを多様してパンクとは違うアプローチが斬新です。
1. Little Fury Things
2. Kracked
3. Sludgefeast
4. The Lung
5. Raisans
6. Tarpit
7. In A Jar
8. Lose
9. Poledo
10. Show Me The Way
歌は相変わらずですが、演奏面はまとまりが出てきました。一番彼ららしい最高傑作との評価もあります。ノイジーになったと言ってもポップな印象の方が強いです。破壊していくような騒音ではなく、構築していく肯定的な
音楽だと思います。そういう意味ではアメリカンパンクの意志は見事に受け継がれたと思います。パンクでもニューウェイヴでもなく、オルタナという概念は完全に一人歩きしたと言う印象です。
アメリカも多様な国で、ヒットチャートだけ見れば商業的な
音楽ばかりですが、それに異を唱える若者がヒットチャートには登場しない
音楽を構築していた事が後の90年代サウンドの礎となっていきます。90年代になると、ある程度様式が定まってきますが、ここではかなり自由な発想によるユニークさがあって
音楽的にも面白いと思います。アンダーグラウンドなインディーズが活発化したからこそ生まれた文化であります。
Little Fury Things