92年のアルバムです。ベースにMike Johnsonが加入しました。シングルStart Choppinがビッグヒットして人気も高まってきました。ニルバーナ、パールジャムに続くグランジバンドとして期待されますが、バンド内は不安定な状態でメジャーになりながらもJ Mascisが孤軍奮闘している状態でした。ピアノを入れてみたり、アレンジはポップにまとまろうとしています。
1. Out There
2. Start Choppin
3. What Else Is New
4. On The Way
5. Not the Same
6. Get Me
7. Drawerings
8. Hide
9. Goin Home
10. I Ain't Sayin
11. Hide
12. Keepblin
13. What Else Is New
メジャー級になればライブも大きな場所でやるようになり、バンドの結束も強くなる所ですが、演奏を聴けば分かるようにインディーズ時代と大差ありません。歌も意図的とも言えるくらい不安定なビブラートがかかっています。一言で片付けるとへなちょこバンドでありますが、それでも妙なポップ感覚が親しみ易く、個人的にはグランジとしてではなく、フォークロックの異変的な進化によって生まれた
音楽 だとして楽しめます。
グランジと言うブームの中で売れたバンドですが、違う見方をした方がもっと高い評価を与えられるバンドだったと思います。ただ闇雲にギターをかき鳴らす他のバンドとは違うクレバーさを感じずにはいられません。独自の世界観を持ちながら、そのスケールが大きくないため評価されずらい感じですが、個人的な世界観を表現するのがロック本来の姿勢だと思いますので、スタジアム系のバンドよりもロックを感じます。グランジだと思わなければ好きになれるバンドです。
Out There
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