2007年のアルバムです。Alec Empire名義でのオリジナルアルバムとしては最新作になります。スタイルに変化が表れています。この時代になるとテクノも頭打ちをしてほとんどのアーティストが凡庸な作品しか出さなくなります。それでも彼がとったスタイルはグラムロックであります。パンク以前の若者の
音楽 、グラムロックはエレクトロ、テクノポップの前身でもあり、エレクトリックなグラムロックを妖しくパフォーマンスしています。
1. New Man
2. If You Live Or Die
3. Ice (As If She Could Steal A Piece Of My Glamour)
4. 1000 Eyes
5. Down Satan Down (Dub)
6. On Fire (The Hellish Vortex Sessions)
7. Robot L.O.V.E.
8. Death Trap In 3D
9. Bug On My Windshield
10. No/Why/New York
デヴィッドボウイ、ロキシーミュージック、もしくはヴェルヴェットアンダーグラウンドの流れを汲み、テクノポップのような音色を使ったり、80年代にはネオグラムも登場しましたが、それに近い感じです。テクノと言っても打ち込み感は感じさせないように、バンドスタイルで表現しています。色気もあり、ハードコアやっているよりカッコいいです。私が好きなスタイルと言う事もあり、えこひいきしてしまいがちですが、このスタイルを極めてくれた方が嬉しいです。
どんなにテクノロジーが発達しても、
音楽 として行き着く所は肉体的な所だと思います。本能的と言いますか、人間によって創り出される
音楽 は生理的なものが気持ちいい訳ですから、極論としてはそこに行き着くのだと思っています。テクノ時代の申し子のようなAlec Empireもそこに至っていると思います。何でも出来るからこそ何でもやれますが、人間が
音楽 に求めている事は結局気持ちよくなれるかであって、気分的には気持ち悪い事も表現するでしょうが、
音楽 は耳から入って心で感じるものですから、どうすればもっと気持ちよくなれるかを突き詰める事だと思います。テクノロジーは所詮、その手助けをする為に、何でも出来た方が尚良い訳です。名盤です。
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