88年のアルバムです。前作後半で見せたバンドスタイルを本格的に始めました。バンドスタイルと言ってもサンプラーでの打ち込みによるもので、全て一人で制作されています。Nigel Palmerをエンジニアに招いてDTMと生演奏を巧い具合にまとめています。歌が非ロックなのは相変わらずで、ソフトロックのようなポップさがあります。
1. The Angels Are Voyeurs
2. Love On Ice
3. I Was A Maoist Intellectual
4. The Homosexual
5. Bishonen
6. A Complete History Of Sexual Jealousy (Parts 17 - 24)
7. Ice King
8. In The Sanatorium
9. The Charm Of Innocence
10. The Angels Are Voyeurs (Reprise)
サンプラーが廉価になり出した事もあって、時代はサンプラーサウンドまみれの時代になっていましたが、それら80年代サウンドに染まらない使い方をしています。ドラムの音はそれらしいものを使っていますが、彼はアンチ80年代なのでしょうか、あくまでもトラッドでノスタルジックな雰囲気を大事にしています。これもブリティッシュらしいものでしょうが、売れなくても真っ向から時代に反旗を翻しています。
まるで絵本を読み聞かせしているみたいに歌われるポップワールドは独自の世界観を持っています。80年代も終焉を迎え、そのけばけばしいサウンドに飽きている人達にとっては、新しい選択肢に入る
音楽 ですが、名前がまだ知られていないだけに、どれほどの人が彼に注目した事でしょう。それでも自信に満ち溢れた自分のスタイルを貫いています。インディーズというフォーマットは、こうした優れたミュージシャンを沢山アンダーグラウンドに秘めています。それを一つ一つ発掘するのは大変であります。
The Angels Are Voyeurs
VIDEO
I Was A Maoist Intellectual
VIDEO The Homosexual
VIDEO Bishonen
VIDEO A Complete History Of Sexual Jealousy
VIDEO In The Sanatorium
VIDEO The Charm Of Innocence
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