

haruka nakamuraの2008年のファーストアルバムです。フォークトロニカは確実に日本にも浸透していて、テクノのような細かい編集は日本人に向いていて、おる意味お家芸でもあります。そしてフォークも日本人は表現し易い分野でもあり、フォークトロニカが広がるのも自然な流れです。やはりインディーズで活動する人が多いですが、世界にも通用するような職人技を持っています。
1. every day
2. arne
3. opus
4. ralgo
5. elm
6. luz
7. lang
8. cielo
9. elm2
10. sign
11. lamp
12. grace
13. cadenza
名前や女性ボーカルだったりするので女性アーティストだと思われがちですが男性です。歌っているのはJanis Crunch、ベースはToshiaki Hamada、ピアノはRyodo Yamamoto、ギターでMuneki Takasakaが参加しています。haruka nakamuraはアコースティックギターとその他の打ち込みをやっています。サンプリング音源の編集もフォークトロニカらしい編集で、哀愁感のある情景を表現しています。
既成楽器のサンプリングも多く、印象に残るフレーズをサンプリング素材として利用しています。普通に演奏してもいいようなフレーズですが、あえてサンプリングとして分解する事によってテクノ感を出しています。サウンドコラージュの手法でありますが、流れがあるので切なさ、淡ゆさを表現するのに役立っています。この辺もセンスだと思います。何を表現するかで、サンプリング素材の役目も変わってきます。アンビエント感がありながらもアコースティックギターがしっかり現実味を与えています。
every day