2016年の作品で、現在までの最新作になっています。まるで教会の中でレコーディングされたかのようなアンビエント感が響き渡っています。音数も少なめですが、複雑に構築された構成を分解してシンプルに聴こえるようにしています。しかし全体的には複雑になっている為、まったく飽きる事無く聴き進められます。歌もより歌い上げるように、賛美歌をデフォルメしたような歌になっています。
1. Los Angeles
2. You Dream Of China
3. Don’t Use Me Up
4. Pack Of Nobodies
5. Take It Easy
6. Come To Me
7. Fallin In On It
8. Antidote
9. Adagio
10. Richard
11. Light Is Drainin’
宗教的な雰囲気がありますが、もっとエモーショナルな俗っぽさが漂っています。生演奏も分解されて現代
音楽 のように一つの印象に留まらない動きを持っています。かなり考え抜かれたアレンジになっています。ある程度詰め込んだアイデアを消去しながら必要最小限まで削っていき、アンビエント感を消さないようなミックスになっています。フォークトロニカとしても完成度の高いミックスになっていて、より彼女の歌声の存在感が増しています。
サンプリングの使い方も俗っぽくならないように配慮されていると思います。デジタルサウンドもダンスビートになってしまってはアンビエントな雰囲気が台無しになってしまいます。あくまでもビートは踊れないようなリズムに配慮して宗教的な雰囲気を演出しています。かといって崇高な感じでは無く、娑婆の毒っぽさを持った歌が生々しくも人間味に溢れています。より自信の
音楽 性を極めて行った名盤になっています。
Los Angeles
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