2012年のアルバムです。日本ではデビューアルバムになります。ファーストはシングル曲の集まりみたいな性質がありましたが、ここではアーティスティックな作品になっています。やたらと多用していたユーロビートは控えめにしてアフリカンビートのようなスタンスのあるリズムを使用して売れ線狙いのイメージを払拭しようとしています。
1. Don’t Say A Word
2. My Blood
3. Anything Could Happen
4. Only You
5. Halcyon
6. Figure 8
7. Joy
8. Hanging On
9. Explosions
10. I Know You Care
11. Atlantis
12. Dead In The Water
13. I Need Your Love
ポップな曲はありますが、ファーストに比べると大人っぽくなった感じがします。作られたアイドル的なイメージを嫌ったのか、彼女の意向が反映された作風になっています。歌唱力は素晴らしいものがありますから、その歌を前面に出したアレンジになっています。声を楽器のように使うアレンジによりシンガーとしての実力を見せつけるようになっています。それでも声の性質はヒットチャートにありがちな声であり、売れる要素は十分になります。もう少し色気があれば良いのですが、なぜか色気を感じさせない嘘っぽさがあります。
せっかく実力があるのに作られた感があり、いまひとつ人間味が感じられません。かなり音を加工し過ぎているからでしょうか。効果的なサウンドメイキングなら納得出来ますが、必要以上にヒットチャートにありがちな音に加工されているのが嘘っぽいのです。多くの人が彼女に期待しているから、多くの人が余計な口出しをしているのでしょう、まるでアンドロイドの女性のような印象から色気を感じられなくなっているのです。もっと少人数で制作した方が良い結果が生まれそうですが、売れているのなら結果オーライなのでしょう。
Don’t Say A Word
VIDEO