2008年の作品です。エスニックなサンプリング音源を多用するようになっています。ある意味アシッドテクノな雰囲気がありますが、音源の雰囲気から生まれるイメージで曲を膨らませているのでテクノというよりコンクリートミュージックのような展開になっています。リズムもこだわりが無く変拍子のフレーズサンプリングでも無理矢理四拍子に区切ってつなげ合わせています。
1. Clipped Gongs
2. Starter Culture
3. Drinking Dirty Water
4. Morning Ritual
5. Free Guys By The Sea
6. Desert Rose
7. Mirror Friends
8. Band Hammer
9. Givers
10. My Are Singing
11. I Keep Waiting For Earthquakes
12. Typical Hippies
13. Wander Birds
14. Realistic Rhythm
15. Tune For Wind Dog
16. Wooden Cave Loop
17. Oh I Understand
都会的ではない、密林に響いている民族楽器を使った音源を無理矢理西洋
音楽的なフォーマットに組み込む事で発生する違和感こそが彼らの狙いだと思います。都会にいる事を忘れるような気分でいるのをじわじわと崩されていくような妙な違和感。単なる民族
音楽を聴いているのでは無く、あくまでもデジタルミュージックを聴いているのだと言う事実こそが不思議な体験となって、既存の
音楽では体現出来ない意義を与えてくれます。
今回はこれまでのようなシリアスな雰囲気から、ファニーな、ひょうきんなサウンドを取り入れている事で、新しい境地に入り込んでいると思います。サンプリング音源にある程度従いながら、無理にデジタル感を出さずに素材を大事にしているところが進化だと思います。それでもトリッキーな編集処理により、よりアグレッシヴだったりしますから面白みが増しています。
Morning Ritual
Mirror Friends
Band Hammer
Givers
I Keep Waiting For Earthquakes
Typical Hippies
Realistic Rhythm
Oh I Understand
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