2012年の作品です。ミニアルバムで、彼らの作品はネット配信のみのアルバムが複数あります。電子音が多く使われていて、サンプリング音源が少なくなっています。それにより又イメージが変わりました。アンビエント感漂うミニマルな曲調になっています。これも時代の流れでしょうか、フォークトロニカから単なるエレクトロニカになっています。
1. EXISTERS
2. what you see is what you get
3. real fire
4. festina lente
5. what you see is what you mean
6. mirror makers
7. no weapons
リズムパートが無いのでアンビエント作品のような内容になっています。パッドサウンドやアタック感の無いサウンドが折り重なりながらループの組み合わせで独特のリズムを生み出しています。サンプリング音源の組み合わせもありますが、これもミニマルな使い方になっていて、以前のような複雑さは無くなっていますが、緩やかに変化していく繊細な感じがいつの間にか脳を刺激しています。
環境
音楽のように知らない間に空間を作り出していますが、有機的で近未来的なデザインを持った空間に囲まれているような気分になっていきます。フレーズの組み合わせで成り立っているので主旋律がありません。だから何を言わんかを聴いている側がイメージしなければならないような刺激を受けるのです。形が完成していないからこそ聴く側がそれぞれのイマジネーションで別の作品をイメージさせながら聴いていくような、聴く側も作品を完成させるための一人になるような位置づけにさせてくれる作品だと思います。
EXISTERS