2005年のアルバムです。よりダンサブルさを強調した作品になり、売上も伸びています。デビュー当時から共通しているのはグラムロック感です。エレクトロサウンドでグラムロックしているという事で、一時期のマリリンマンソンを連想させます。ダンサブルになった事でダウナー感はなくなりましたが、退廃的な雰囲気は官能的でもあります。ファーストでは生ストリングを入れていましたが、オーケストレーションもサンプリングで代用しています。
1. Ooh La La
2. Lovely 2 C U
3. Ride A White Horse
4. You Never Know
5. Let It Take You
6. Fly Me Away
7. Slide In
8. Koko
9. Satin Chic
10. Time Out From The World
11. Number 1
デジタルサウンドもコンパクト化してトリッキーさは無くなっています。シーケンスによるリズム、サンプリングによる気だるさの演出など、自分達を表現する方法を確立させています。グラム感、テクノ感を全面に出していますが、アメリカでも大ヒットし、マドンナなどから認められています。最近のマドンナの曲調にも似ています。レディーガガには無い色気があります。こうなるとヒットチャートの常連となってきますが、前作よりもイギリス的な雰囲気でアメリカでも売れているのは面白い傾向だと思います。
曲のシンプルさもグラムロックの特徴的なところですが、退廃的で変態的なところはロキシーミュージックの雰囲気を継承していて、それでもポップでコンパクトにまとめているところは日本のちわきまゆみと岡野ハジメで作り出したサウンドにも似ています。ですから新しさはないのですが、サイケにしろ、グラムにしろ、本能的にいつの時代でも気持ちいい
音楽 は色褪せません。グラムの危険な感じとポップの安心感が同居した妖しさが漂っています。
Ooh La La
VIDEO