

2013年のアルバムです。メジャーからのフルアルバムはこれが最新作です。今回もコンセプトアルバムのようになっています。アコースティック楽器が大半を占めるようになってダイナミズムが出せるようになっています。日本はスタジオが悪いのか、空気感がつまらないという欠点がありますが、その欠点を補なっている作品もありますので、そこに気づいていないというのはスタッフも含めて不感症だと思えます。
1. 時に埋もれた言葉
2. Arcadia
3. 光降る場所で~Promesse~
4. アラベスク
5. 化石の楽園
6. 翅亡キ花
7. Buonanotte
8. ひらいてさんぜ
9. 萼-utena-
10. 祈りの果てのひとふりの
11. 刻限のロンド
12. Leyre
日本のスタジオ環境の欠点をさらけ出すくらいなら全て打ち込みで作る方がマシなくらいで、日本のテクノミュージシャンに優れた作品が多いのもスタジオの良し悪しに左右されないからです。しかし、マイク録音が必要なアコースティック楽器、これには楽器特有の倍音が含まれているのでさほど気になりません。問題はライン録りしているエレクトリック楽器です。マイク録りしているパートとの馴染み方が悪いのです。エフェクターでいかようにでもなりそうなものですが、これほど相性の悪い作品ばかり作っているのは久しぶりに聴きました。
あまりJ-POPを好んで聴きませんので、今はテクノロジーも発展してだいぶマシになっていると思っていましたが、平気でこんなミックスをしているのを聴くと愕然とします。アコースティック楽器が多くなっているのでこのアルバムは大分マシです。いっその事、アコースティック以外は入れない方がいいと思いますし、彼女の世界観も活きてくると思います。いっその事アナログな環境で録音した方が良い結果になると思いますが、そこに気づくか気づかないかで大違いだと思います。
時に埋もれた言葉