イギリスの男女デュオPsappの2004年のファーストフルアルバムです。Carim ClasmannとGalia Durantの二人ユニットでサンプリングによる打ち込みで構成されたエレクトロスタイルですが、フォークトロニカ的なアコースティックな響きとフレンチ感覚のアンニュイなエレクトロポップになっています。どちらかというと音響派であり、電子音も凝っています。
1. Northdown Flat B1
2. Rear Moth
3. Leaving In Coffins
4. Calm Down
5. Velvet Pony
6. About Fun
7. Curuncula
8. King Kong
9. The Counter
10. Chapter
11. Tiger, My Friend
生演奏している部分もありますが、楽器以外の日常的な音のサンプリングなどと組み合わせた構成は、下手すると乱雑になりがちですが、よく計算されたセンスの良さが光ります。カットアップのような展開になっていますが、アレンジとしてとても
音楽 的です。普通の楽器で演奏したとしても曲が良いので、それなりの評価される作品になっていると思いますが、それだけ根本がしっかりしているので、ハイパーなサンプリング音源によるアレンジでも曲が負けていません。
曲がこれだけポップでなければアヴァンギャルドに聴こえるでしょうが、どんなに大胆な事をしても歌の存在感を示せるようなアレンジのセンスの良さ、これだけかなり熟練された構成力はメジャーの世界で探しても見当たらないでしょう。自分達でプロデュースしていますので、音処理の技術力も並大抵のものではありません。これ以前にミニアルバムを数枚出していますが、既にこのファーストアルバムにして完成度の高いものにしています。名盤です。
Northdown Flat B1
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