

2015年のアルバムで、現在までの最新作になります。ミニアルバムなどもリリースしていますが、フルアルバムとしてはこれが最新になります。ゲストの中村大史とのギターデュオになっています。アコースティックの響きを大事にした作風をより追求しています。多少のSEはありますが、ギターだけでの表現にこだわっています。一人でオーバーダビングしてもいいと思いますが、生演奏ならではの空気感を好んでいるのでしょう。
1. たまのこと
2. 言葉にして
3. 風の絵
4. 小旅行
5. うたうように
6. ballad
7. まのなみ
8. redemption song
9. 凪、暮れて
10. 小雨
11. やりとり
12. 窓の外は
13. 家族の字
14. 本も毛布の中
15. 暮らし
16. これからの話
17. 音心地
日常の情景のような
音楽、このテーマは一貫しています。それも何気ない日常、ちょっとした隙間に生まれる心地よさ、クラシックギターを習得しているのであればギター一本で事足りるところを二人で演奏する。二人で演奏することを仮定にアレンジされているのでギター一本では表現できない事も出来る。ギター一本で生まれる響きも二本のギターの響きを重ねることで、もっと空間を感じられるような響きになっています。
アートワークにもこだわっていて、パッケージも含めて総体的な作品とも言えます。インディーズでありながら結構お金をかけています。力まず、気負わず、出しゃばらず、多少繕っている部分もあるのかもしれませんが、このゆっとりとしたタイム感は心を豊かにしてくれます。ほのぼのとした時間が1日のうちにどれくらい作れるか、それだけでいろんな事がリセットされてまた動き出せる。そんなきっかけを与えてくれる作品だと思います。
たまのこと