

2006年のアルバムです。メジャーから抜け出し、自ら立ち上げたレーベルPHOERIX RECORDSからのリリースになります。メジャーではよっぽどやりたいことが出来ない不自由さを感じていたのでしょう。インディーズに移ることで、自分のレーベルを作ることでやりたいことが出来る環境が整いました。アレンジの完璧さは変わりませんが、ダークな世界観を表現するようになって、これが彼女が本来やりたかった事だというのがやっと伝わってきました。
1. ABINTRA
2. 玲々テノヒラ
3. 星に花、灰色の雨
4. 水景色 星模様
5. 願いの届く日
6. スピネル
7. Time Traveler
8. パレード
9. 微笑みのマリア
10. マグノリアの情景
11. ABINTRA
12. 水景色 星模様
13. 願いの届く日
14. スピネル
15. 微笑みのマリア
メジャーで作られたサウンドは真実味が感じられないような虚構のような
音楽だという印象がありました。それが無くなった事で正常な感覚のミュージシャンだったのだというのがやっと分かりました。音のエッジが研ぎ澄まされ迫力のあるサウンド、アイドルのような甘い歌声も違和感なく馴染むようなミックス、曲の持つ独特の世界観も真実味を感じさせるような息吹を放っています。
完璧すぎるアレンジ構築も嫌味なく聴く事が出来ます。多少音数は減ったでしょうか、これでもかと音を詰め込みたがるメジャーの束縛から解放されたという印象です。インディーズになったことで売り上げは落ちますが、インディーズとしてはかなりレベルの高い作品となっています。作風は変わっていませんので今までのファンも納得出来ると思いますが、これで違和感を感じるファンがいるようでしたら本当のファンとは言えない事でしょう。
ABINTRA