

イギリスのロックバンドalt-Jの2012年のファーストアルバムです。メンバーはギターとボーカルのJoe Newman、ドラムのThom Green、キーボードのGus Unger-Hamilton、ベースとギターのGwil Sainsburyの四人組です。このアルバムは瞬く間にインディーズチャートで1位になるヒットとなります。スタイルとしてはオルタナ的な作風にデジタルアレンジを積極的に取り入れ、ダークな雰囲気を作りながらもポップ感覚溢れるものになっています。
1. Intro
2. The Ripe & Ruin
3. Tessellate
4. Breezeblocks
5. Guitar
6. Something Good
7. Dissolve Me
8. Matilda
9. Ms
10. Fitzpleasure
11. Piano
12. Bloodflood
13. Taro
いかにもイギリス受けするようなサウンドで、ダウナーなオルタナの影響を受けながらもダウナーにしないポップな展開になっていきます。全て手法を取り入れているだけで自由な感じでやっているので、ポストオルタナ世代らしいサウンドなのだと思います。ブリットポップなのかと思いきや、それだけでは終わらないポップ感覚を持っています。これまであったようで無かったスタイルなのです。
バンド名はパソコンのキーボードのショートカットalt+Jから取られています。若い世代の健全な感覚に満ち溢れています。本当はこういうバンドが沢山育っていなければおかしい事なのですが、メジャーレーベルがその道を閉ざしていたと思います。だからインディーズからの発信でも多くの人に受け入れられたのだと思います。若い世代が求めていたサウンドを具現化したのです。21世紀になって多様性になり、時代をリードする
音楽が無くなりました。流行を生み出せなくなっているのです。それでもきちんと時代の先を見据えたこんなバンドが育っている事は喜ばしい事です。
Full Album