

スコットランドのフォークシンガーの重鎮King CreosoteとエレクトロニカのJon Hopkinsがコラボレートしたデュオの2011年のファーストアルバムです。正にトラッドフォークとエレクトロの融合を目的としたフォークトロニカを作り出す為のタッグです。しかし、サウンドはKing Creosoteの歌を尊重した作りになっていて、Jon Hopkinsはアンビエントな音を付け足しているにすぎません。
1. First Watch
2. John Taylor's Month Away
3. Bats In The Attic
4. Running On Fumes
5. Bubble
6. Your Own Spell
7. Your Young Voice
ほぼトラッドフォークな作品だと思っていいと思います。テクノな部分は感覚的にあるだけで、King Creosoteの歌、及びアコースティックな演奏を崩すことなくそのまま残しています。デジタルサウンドは効果音だったり雰囲気作りに足しているだけです。しかし曲はJon Hopkinsの方が作曲しているというのが面白いところです。Jon HopkinsがKing Creosoteをプロデュースしたみたいな内容になっています。
バックの演奏が電子音だけの部分もありますが、トラッドフォークの雰囲気を壊すものではありません。あくまでもトラッドフォークを現代的にアレンジしたような、もしくはトラッドフォークをそのまま伝えようとしているような作りになっています。それだけJon Hopkinsもトラッドフォークへの敬愛を示した作品になっています。テクノとしては地味ですが、イギリスでは国民的な
音楽でありますから高い評価と売り上げとなりました。
Full Album