

アイスランドの女性四重奏グループAmiinaの2007年のファーストアルバムです。四重奏と言っても弦楽に限らず、それぞれのメンバーがいろんな楽器を演奏します。エレキもシンセも含まれています。アイスランドは日本ではあまり知られていない国ですが、北欧系のトラッドフォークやヨーロッパらしいクラシックなどの伝統
音楽をベースに現代的なポップス、テクノも親しまれています。そうした背景を持ったミュージシャンが少なからずも世界的に流通するようになっています。
1. Sogg
2. Rugla
3. Glámur
4. Seoul
5. Lúpína
6. Hilli
7. Sexfaldur
8. Kolapot
9. Saga
10. Lóri
11. Bláfeldur
12. Boga
メンバーはHildur Ársælsdóttir 、Edda Rún Ólafsdóttir、Maria Huld Markan Sigfúsdóttir、Sólrún Sumarliðadóttirの四人の女性から始まっています。現在は男性二人が加わって六人組になっています。歌はなく、インストものでフォーキーだったり、現代
音楽風だったりしています。Call bellだったり、テルミンだったり、弦楽もあったり、電子音も加わることで現代
音楽、ミニマルミュージックっぽい感じがあったり、昔で言えばニューエイジミュージックみたいな部類になると思います。
打ち込みはなく、生演奏にこだわっているところがテクノとは違う質感を持っています。現代的な楽器を持った四重奏、メンバ−それぞれが実力のある演奏家であり、四人のハーモニー、コンビネーションが肝だと思います。オーケストレーションというまでの仰々しさは無く、あくまでも室内四重奏みたいな隙間のある音数が心地よいのです。歌はありませんがスキャットコーラスがあったり、歌唱力も申し分ないので歌があってもいいと思いますが、楽器による空気感を大事にしているようで、アイスランドらしいおおらかさを感じます。
Full Album