

2010年のアルバムで現在までの最新作になります。Magnús Trygvason Eliassen とGuðmundur Vignir Karlssonの二人の男性メンバーが加わって六人組になりました。
音楽的にも変化が現れてエレクトロの要素が増えています。電子音だったり、サンプリングだったり、リズムをしっかり作るようになっていて、その為生演奏もシーケンスに合わせて演奏するようになっていて、テクノ感が出てきました。
1. asinn
2. over and again
3. what are we waiting for?
4. pusl
5. in the sun
6. mambo
7. sicsak
8. thoka
9. nebula
10. blauwber
歌も歌うようになっていて、自分たちの持っている武器がよくわかっています。トラッドやクラシックの手法にためらいなく現代のテクノロジーを使用するあたりは若い感性を持っているグループだと思います。伝統的な事を伝統のままで終わらせない未来志向を感じます。かといって伝統
音楽をないがしろにしているのでも無く、ポップ感覚で演奏しています。歴史的な
音楽でも当時の演奏家は最新の楽器を使っていたと思うし、それを現代に置き換えても彼らのやっていることは健全なことだと思います。
伝統的な
音楽は伝統的な楽器を使わなければならいという発想自体が進歩的ではないし、かといって革新性の無い現代の
音楽を普通に演奏するのもつまらないし、良質な
音楽を作ろうと思ったら、こういう結果になるのも一つの形だと思うし、フォークトロニカというジャンルで括られるのも仕方ないですが、アナログな音にしてもデジタルな音にしても、心地良い音を出したいだけの欲求に従えば、何もこだわる必要もないし、響というものを大事にした音楽として彼らの生み出す音楽は健全な現代のあるべき姿に近いものだと思います。
Full Album