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ポーランドのアーティストPiotr Kurekの2009年のファーストアルバムです。ポルトガルのレーベル cronicaからリリースされています。ブレイクコアのアーティストslepcyとしても活動していた人ですが、名前を変えて作品を作っています。当初はシュトックハウゼンの助手もしていたというイギリスのアヴァンギャルド/現代
音楽家、コーネリアス・カーデューのミュージックフェスティバルに参加して、ライブパフォーマンスの為に作曲された作品であります。カーデューの作品を演奏する予定だったのが、様々な演奏を重ねてくうちにオリジナルな内容になっていっているようです。
1. Part I
2. Ways Of Making Sounds
3. No Mistake
4. Part II
5. Cardboard Cups
6. Tripartite
7. 1963
8 . Questions
9. Go Up
10. Players
カーデューの息子の協力により、未発表音源、講義の模様、カーデューが指揮をしたリハーサルとパフォーマンス、そしてプライベートで録音された音源を使用する事が出来ました。現代
音楽と言う狭い世界でしか知られていない人ですが、知る人にとっては貴重な音源になっています。ベースが現代
音楽であり、フリージャズのような即興演奏を加えていますので、アヴァンギャルドなジャズ色のある内容になっています。
こうした素材を現代
音楽であったらテープの切り貼り作業をするのでしょうが、現在はサンプリングで処理する事も出来ますし、もっと簡単にDTM上でら羅列させていく事が出来ます。何の脈絡もないような配列が現代
音楽らしさを演出出来ますが、現代
音楽にも理論があり、結構頭デッカチなジャンルでありますので、それなりに音楽的であります。現代音楽もフリージャズも理論を突き詰めていった結果の音楽でありますから、それなりの縛り、こだわりがあります。特にフリージャズは演奏者の直感に頼る部分が大きいので、かなりの感性が求められます。そういう意味でも、この人のセンスが反映した内容になっています。
Tripartite