2013年のアルバムです。現在までの最新作になります。これまでと作風に変化があります。きっちりとバンドとして演奏していますが、初期の頃のようなフュージョンスタイルではありません。ポップでもなくグラムロックとニューウェイヴの間に存在したジャーマンロックに影響されていたイーノやボウイのような、ニューウェイヴに影響を与えていたスタイルに似ています。しかしMice Paradeとして蓄積されてきたスタイルも混じっていて昔をなぞるような
音楽 でもありません。
1. Listen Hear Glide Dear
2. Currents
3. This River Has A Tide
4. Pretending
5. The Chill House
6. Candela
7. Look See Dream Me
8. Las Gentes Interesantes
9. Contessa
10. Warm Hand In Narnia
この次の作品が出ていないので、これが新しいスタイルなのかは不明ですが、バンドとして演奏して女性ボーカリストのCaroline LufkinとAdam Pierceのボーカルの二本立て、これでポストグラムロックな事をやっています。ロバートフィリップっぽいギターがあったりしますが、なりきれていないところがいい感じです。後パーシージョンズみたいなベースがあったら完璧なのですが、さすがにそこまではやっていません。
ジャーマンロックみたいな空気感を持ったトラックに、そうしたスタイルにこだわらない自由な発想で演奏して作り上げたオリジナルな
音楽 になっています。だから懐かしさと新しさが同居したような
音楽 になっています。これこそが彼らのスタイルだと思いますし、最近のセンスのいいミュージシャンに共通する事だと思います。既存の好きな
音楽 をやりながら新しいエッセンスを加えて既存のものではないものを作り上げる。それはロックの進化の流れの中では正統派のやり方だと思います。その中で面白いと思えるものは少なくなっているのかもしれませんが、このバンドは常にワクワクさせてくれます。
Listen Hear Glide Dear
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